【第13回公演】「さいごのおひるね」
作・演出 くらもちひろゆき
※16日の公演時間を過ってお知らせしていました。
正しくは以下の通りです。
|
|||||||||
|
|||||||||
|
産婦人科から保育園へ
人生切り売り作家としては、このテーマで新作ということに何の違和感もないのだが、果たして本当にこれでいいのか? という自問は、常にしておきながら「これでいいのだ」と、自分に言い聞かせて前に進むことにする。 うちの息子が、小学校に上がることになり、娘の時から数えて7年間通った保育園から、親も卒園ということになる。この間、送り迎えをしたり、さまざまな行事に参加したり、時に保護者会で飲み会を企画したりして、実に面白くも充実した年月だった。 一方で、ここ盛岡市でも公立保育園の民営化が、進められている。すでに2園が民営化され、次の計画で3園が、民営化のスケジュールに組み込まれた。うちで通っていたのは、市立の小規模な保育園で、恐らく、民営化には多くの困難が待ち受けていると考えられる。 民営化の是非については、ここでは置いておく。しかし、民営化の流れの中でどのようなことがあるのか、ということについては、作品の中で、冷静に、平衡に描いていきたいと思う。 自分の通っていた学校や、住んでいた場所が、無くなってしまうのはどんな事情があったとしても淋しいと感じるだろう。しかし、ある日街角で、いつもの風景が無くなっていても、意外とそこに何があったのか思い出せなかったりする。 確かにそこでは生活が営まれていたし、笑い声や泣き声も聞こえていた。でも、再びそれが聞こえてくることはない。 民営化の波を受け、廃止が決まった小規模な公立保育園、その最後の日。卒園式など、主要な行事を全て終えたあと、引っ越しもあらかた終わり、最後の荷物を片付けている職員たち。子どもたちのいなくなった夜の保育園に、最後の別れを告げるために、卒園生や母親などが、ポツリポツリと集まってきた。 ―くらもちひろゆき(チラシコメントより) |
|||||||||